決勝 | ||||
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富士通テン | 0 | 18-21 | 2 | パナソニックエナジー |
16-21 | ||||
- |
準決勝 | ||||
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富士通テン | 2 | 21-7 | 0 | 佐伯長陽会I・O |
21-10 | ||||
- |
準々決勝 | ||||
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富士通テン | 2 | 21-18 | 0 | 山梨中央銀行 |
21-14 | ||||
- |
1月17日から20日の4日間、島津アリーナ京都(旧京都府立体育館)、山城総合運動公園体育館で、第82回全日本9人制バレーボール総合女子選手権大会が行われました。
富士通テンは、予選トーナメントを危なげなく通過し、決勝トーナメントの初日は東京女子体育大学(東京)、長野松代総合病院(長野)、2日目は準々決勝の山梨中央銀行(山梨)、準決勝の佐伯長陽会I・O(大分)と対戦し、いずれも2-0とストレートで勝ち進み、決勝は今シーズン限りで廃部が決まったパナソニックエナジー(大阪)とのラストマッチとなりました。
田中選手のサーブで試合が始まり、いきなり見応えある長いラリーが続きます。この大会に参加する52チームの頂点をめざし、日本一に賭ける両チームの「負けられない」「負けたくない」という思いがプレーから伝わり、最後の名勝負を予感させます。松元選手のスパイクで先制し、幸先のいいスタートを切った富士通テンでしたが、パナソニックエナジーが連続得点し、富士通テンが追いかけるという苦しい展開が続きます。
この大会を最後に引退するセンターの山本選手が要所でAクイックを決め、何度もピンチを救い、12-12の同点に追いつきますが、逆転までには至りません。そして、清水選手が連続でスパイクを決め、再び16-16の同点に追いつき、富士通テンに流れが傾くかに思われましたが、パナソニックエナジーも緩急を織り交ぜた速攻とフェイントを使い分け得点につなぎ、第1セットを18-21で落としてしまいます。
後がなくなった第2セットはスタートからつまずき、1-5とリードを広げられたところでタイムアウト。それでも流れはパナソニックエナジーのペースになり、一時は7点差までリードが広がり、二度目のタイムアウトを取ります。しかし、このままでは終われない富士通テンは、今シーズンからキャプテンとしてチームを牽引してきた狩野選手のスパイクで追い上げます。さらに、山本選手、中村選手、清水選手が次々とスパイクを決め、11-13の2点差まで詰め寄ります。
去年の総合で優勝できたのはタクさんのおかげと厚い信頼を寄せる狩野選手と、最後まであきらめず勝利への執念を見せる山本選手の新旧キャプテンのスパイクで得点を重ね、試合の流れを変えて一気に逆転を狙いますが、長いラリーの応酬もボールを拾うことができず、ついにマッチポイントを迎えます。最後はサービスエースで勝負が決まり、21-16でパナソニックエナジーが5年ぶり3回目の優勝で有終の美を飾りました。
長きにわたり、お互いを知り尽くし、ライバルとして凌ぎを削り、何度も熱い戦いを繰り広げてきた両チームが戦うのもこれで最後となりました。試合前から両チームの応援で会場は盛り上がり、両チームの応援団によるエールの交換を行う光景も見られました。試合後はパナソニックエナジーの優勝とチームの功績を称え、友好チームから記念品贈呈のセレモニーが行われました。
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