富士通テン女子バレーボールチーム

活動レポート

活動レポート

2011年10月9日

マネージャーのヨシコがお伝えします!!

なんと!ロンドンパラリンピック女子日本代表と合同練習&公開試合!

10月9日(日)、ロンドンパラリンピックのシッティングバレー女子日本代表チームの合宿にご招待いただき、スポニックパーク一宮(兵庫県宍粟市)にて合同練習&公開試合を行いました。8月に開催された『障害者バレーボールミーティング2011』で、シッティングバレー女子日本代表のキャプテンの方と交流したことがきっかけとなり、今回合宿中の日本代表に「合同練習をお願いします」とのオファーをいただきました!

当日の様子を紹介!

午前中は、それぞれ日本代表選手と1対1でのパスや3人レシーブなどを練習。レシーブも一緒に入り、テンの選手たちは四苦八苦・・・

練習メニューも徐々に難しいものになり、腹筋しながらのパス練習などに悲鳴をあげつつも、わきあいあいと練習を行っていました。

9人制バレーならではのオーバーレシーブのコツなど、一人ひとり丁寧に指導にあたりました。

午後からは富士通テン女子バレー部VS日本代表チームで公開試合を行いました。一般の方にも観覧に来ていただきましたが、スパイクが決まると観客からは歓声があがり、選手たちも大喜び! 最終5セットまでもつれこんだ接戦の結果、日本代表チームが3対2で勝利しました!

終了後、観客の方より「シッティングバレーは初めて見ましたが、とても面白かったです!」「見に来てよかったです!」とうれしいコメントをいただきました。

今日はとても充実した1日を過ごすことが出来ました。大事な試合前の合宿に参加させていただき、ありがとうございました。11月の世界選手権大会、そして来年のロンドンパラリンピックメダル獲得に向けて、頑張って下さい!応援しています。

[日本シッティングバレーボール協会] website

緊急企画!日本代表チームと対談!

シッティングバレー女子日本代表チームと、富士通テン女子バレーボール部のコラボが実現!!両チームの監督・キャプテンに、合同練習の感想やお互いのバレーに対する想い、今後の抱負まで、熱く語っていただきました。

  • シッティングバレー女子日本代表 監督
    真野嘉久さん(写真左上)
  • シッティングバレー女子日本代表 キャプテン
    西家道代さん(写真左下)
  • 富士通テン女子バレーボール部 監督
    竹口和三(写真右上)
  • 富士通テン女子バレーボール部 キャプテン
    山本祐梨子(写真右下)
Q.まずは、今日の感想をお願いします。

西家選手
「本当に楽しかったですね。チームの皆も、ひさしぶりに見る良い笑顔をしていました。また、障害者・健常者の垣根を越えて、みんな同じ顔をしてバレーを思い切り楽しんでいた姿が印象的でした。今日は来ていただいて本当にありがとうございました」
山本選手
「いえいえ、こちらこそありがとうございました。 私自身シッティングバレーを本格的にするのは初めての経験だったので、見た目よりも何倍も難しかったです。ボールを受けるたびに体勢が崩れるんですが、すぐに起き上がらなければならないので、腹筋が本当につらかったです。あと、お尻も痛いです(笑)。普段の練習では使わないところを使ったので、筋肉痛になりそうですね(笑)」
真野監督
「慣れないと難しいですよね(笑)。 われわれはロンドンパラリンピックまで1年をきりましたが、昨日第一回目のメンバーを発表したんです。そんなこともあってミーティングは少しピリピリしていたので、今回の合同練習は大丈夫かな…と心配していたのですが、テンの皆さんの活発な声と表情で、すごく元気をいただけました!」
竹口監督
「それはありがとうございます。 監督としてメンバーを決めるときは、本当に辛い時でもありますしね。わかりますよ」

真野監督
「私は監督とシッティングバレー協会の会長を兼任しているので、選手に対して厳しく指導しにくいところが多少あります。あまり厳しくしすぎて選手がシッティングをやめてしまったら協会として困りますので…。その分、今日の合同練習で竹口監督にビシッと指導いただいて、本当にうれしかったです。自分が日頃選手に言いたくてもなかなか言いにくかったところをズバリ伝えてもらえたのが驚きでした。本当に感謝しています。1億円払ってもいいくらい(笑)価値ある一日でした」
竹口監督
「では、とりあえず3日間契約で引き受けさせていただきます(笑) 当社は今まで社会貢献の一環でバレー教室などを行ってきましたが、日の丸をつけた選手に対してバレー指導するのは初めてだったので、本当に満足いただける指導ができるのか最初は不安でした。でも真野さんとお会いして話をする中で、お互いの立場も似ているし年齢も同じということもあり、感覚的にいけるかなと。練習などを見ていると雰囲気もつかめましたので、自分なりに指導をさせてもらいました。 協会会長と監督を兼任しているという立場は難しいと思います。代わりというにはおこがましいけれど、今日の練習で選手の皆さんにシッティングバレーをもっと好きになって、続けたいと思っていただけたらうれしいですね」
山本選手
「竹口監督の指導はいかがでしたか?」
西家選手
「まずは「楽しかった」の一言ですね!また、オーバーレシーブのコツなどを、テンの選手の見本だけではなく監督と1対1でピンポイントに教えていただいたので、とてもプラスになりました。体で覚えることができたので、とても貴重な時間でしたね」
Q.シッティングバレーと9人制バレーはあまり知られていないという現状がありますが、双方の将来についてはどうお考えですか?

真野監督
「パラリンピックには出場するものの、なかなか知名度もなく、合宿費、交通費など、ほとんどが自腹。これがシッティングバレーの現状です。 なでしこの活躍で分かるように、知名度をあげるためには、やはり大舞台で勝つしかないですね。同じ女子スポーツとして、もっと盛り上げたいです!」
山本選手
「私たちも同じです。9人制バレーでは国民体育大会がメインの大会になっていたのですが、今年から9人制バレーは国体競技として除外されました。残念ですが、これが実情です。6人制バレーにはない長いラリーや面白さもたくさんあります。それをもっと多くの人に知ってもらいたいですね」
竹口監督
「本当に地道に、与えられたチャンスをものにしていく。それが結果として出てくるのではないかと考えています」
真野監督
「マイナースポーツでも、地道に努力していればいつかは必ず花開くと信じています」
Q.では、最後に今後の目標や抱負をお願いします!

西家選手
「もっと多くの人に知ってもらえるためにも、とにかくパラリンピックでメダルを獲得する!ですね」
竹口監督
「皆さんは“日の丸”を背負っておられますもんね。今日の指導が少しでも役に立ったらうれしいです」
西家選手
「私、メダルがとれたらすぐにでもテンさんに報告しに、日本にとんで帰ります(笑)」
山本選手
「お待ちしてます!(笑)。私たちは、1年間の集大成である12月の櫻田記念、1月の全日本総合女子選手権大会に向けてがんばります。もちろん、目指すは日本一です!!」
真野監督
「同じバレーに携わるものとして、お互いがんばりましょう!」
竹口監督
「そうですね。お互い良い報告ができるといいですね」

お話をされてる中でバレーボールに対する思いや熱意がひしひしと伝わってきました。バレーボールの種類は違いますが、共通している部分はたくさんあります。今日の出逢いに感謝し、このような『縁』を大切にしていきたいですね。お忙しい中、取材に対応していただきありがとうございました!