DENSO TEN

活動レポート

2022年8月21日

兵庫県障害者スポーツフェスティバル事業「障害者バレーボールミーテング2022」

「障害者バレーボールミーティング2022」が万全のコロナ対策のもと開催されました。このイベントは、障がい者と健常者が様々な種目のバレーボールを一緒に体験することで、相互理解を深めることや、障がい者スポーツの認知向上などを目的とするもので、私たちも毎年ゲストとして招待いただき、今回は記念すべき10回目の参加となりました。コロナ禍ということもあり、例年よりも少ない人数ではありましたが、参加の皆さんと様々なバレーボールを通じて交流を深めることができました。

■場所:兵庫県立障害者スポーツ交流館

当日の様子をレポート!

プログラム
・交流体験会(ローリングバレーボール/ふうせんバレーボール/卓球バレー/シッティングバレーボール)
・ミニバレーボール教室
・シッティングバレーボール エキシビジョンマッチ

交流体験会

今回は4種目のバレーボールを参加者全員がゲーム形式で体験。午前と午後に競技を分けて、ローテーションで順番にプレーしました。

1. ローリングバレーボール
ネットの下を使って床にボールを転がしながら(=ローリング)打つバレーボール。兵庫県発祥で、重度障がい者の方も参加できるスポーツです。人と人の間をすり抜ける素早いボールに手が出ないシーンも。素晴らしいプレーには敵味方関係なく拍手を送り合う姿が見られました。

2. 卓球バレー
椅子または車いすに座って卓球台を囲み、その上でピンポン球と木の板のラケットを使ってバレーのように対戦する競技。パスを回しながらネットの下を通過させて相手コートに返します。ラリーが続くとどんどんスピーディに。相手からの勢いあるボールを上手くレシーブできると、周りからは歓声が上がっていました。

3. ふうせんバレーボール
鈴が入ったふうせんを使うバレーボール。10回以内に、コート内の参加者全員が一人一回はふうせんにタッチしてから相手コートに返さなければいけません。チーム内で声を合わせてレシーブの回数を数えるなど、自然とコミュニケーションが生まれていました。

4. シッティングバレーボール
座ったまま行うバレーボールで、床にお尻の一部を常に接触させてプレーする決まりがあり、サーブやブロック、アタックなどで飛び跳ねてしまうと反則となります。東京2020パラリンピックでも競技種目として採用されました。参加者の中には初めて体験する人も多く、「お尻が痛い!」「動くのが難しい!」という声があがっていました。

デンソーテンレッドフェニックスによるミニバレーボール教室

恒例のミニバレーボール教室。今回は「オーバーレシーブ」と「アンダーレシーブ」「3人レシーブ」に挑戦していただきました。選手による動きのコツ解説のあと、グループに分かれて実践。皆さんに楽しんでいただくことができました!

シッティングバレーボール エキシビジョンマッチ

シッティングバレーボールバレーボール連盟から4名、デンソーテンから4名、神戸野田高校から4名と、12名の選手が選抜され、2チームに分かれて真剣勝負!華麗なサービスエース、粘り強いラリー、鋭いレシーブなど、レベルの高い戦いに会場は大盛り上がりでした。

楽しかった1日を振り返って

参加者の皆さんのコメント
・シッティングバレーボールは初めて体験しました。座りながらプレーするのが楽しかったです。
・今年も開催されるのを楽しみにしていました。卓球バレーがおもしろかったです。
・ミニバレーボール教室では、うまくボールを返せてうれしかったです。
・シッティングバレーボールは、座りながら後ろに移動するのがすごく難しかったです。
・レッドフェニックスのみなさんと一緒にプレーできて楽しかったです。今度、試合の応援に行きます!
・ミニバレーボール教室では竹口監督のボールを受けました。早くて手が痛かったけど、おもしろかったです。
・初めてパラスポーツを体験しました。バレーボールを通じて皆さんと交流できて、学生たちもたくさん得るものがあったと思います。今日はありがとうございました。(神戸野田高校バレーボール部 監督)
兵庫県障害者シッティングバレーボールバレーボール連盟の皆さんのコメント
エキシビジョンマッチでは、デンソーテンの選手と同じチームで試合をしましたが、やはり普段から鍛えておられるだけあって安心感がありましたね。皆さん明るくて接しやすく、とても楽しかったです。シッティングバレーボールは、障がいの有無や年齢関係なく、誰もが楽しめるスポーツなので、もっと拡がってほしいと思っています。
兵庫県立障害者スポーツ交流館 撫さんのコメント
今年度もご協力いただいた、デンソーテンレッドフェニックスの皆様をはじめ、各競技団体の皆様のおかげで、無事終了できたことに、感謝申し上げます。パラスポーツを通して、様々な方と交流することで、パラスポーツの楽しさや、感動を知り、参加された方がまたやってみたい、パラスポーツに関わりたいと思った方は、是非、兵庫県立障害者スポーツ交流館にお問い合わせください。お待ちしております。
吉田選手(ディ)のコメント
私は今回が初めての参加でした。こんなに様々なバレーボールがあるなんて知らなかったので、もちろんどの競技も初めて体験しました。特に印象に残っているのは、ふうせんバレーボールです。風船が全然思ったとおりに飛んでくれなくて、想像以上に難しかったです。その分、同じグループになった皆さんとたくさん声を掛け合って交流することができました。1日を通して、どんなバレーボールでも助け合いやつながりが大切なんだと感じました。今日のこの貴重な経験を、今後に生かしたいと思います。
参加団体
兵庫県ローリングバレーボール連盟 / FRIENDS / ひょうごシッティングバレーボール連盟 / TOM-WINGS / 甲子園学院高等学校 / 神戸野田高等学校 / 西宮メッツ / 響バレーボールクラブ / ひめじバレーボールクラブ / 兵庫県卓球バレー協会 / ミニなでしこ / デンソーテンレッドフェニックス 約80名