2010年3月2日
富士通テン株式会社
富士通テン(株)(本社:兵庫県神戸市 代表取締役社長:勝丸 桂二郎 資本金:53億円)は、カーナビゲーションなど車載用ディスプレイのLEDバックライトの発光量を、映像の輝度(明暗)に応じて自動的に制御し、消費電力を約40%低減(*)するとともに、映像のコントラストを向上させる「LEDバックライト制御技術」を、(株)富士通研究所(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:村野 和雄)と共同開発しました。今後、自社製品への採用を進め、自動車メーカーなどへ提案してまいります。
昨今、環境意識の高まりから、車載用AV機器においても消費電力の低減が求められています。
その中でも、地図や映像を表示するディスプレイ部(液晶ディスプレイと映像信号処理部)の消費電力に着目し、このうち2/3を占めるLEDバックライトの低消費電力化技術を開発しました。
当社は、今後もさらなる車載用AV機器の低消費電力化を進め、快適で環境に優しい車社会の実現に向けた技術開発に取り組んでまいります。
映像を表示するためにディスプレイ(液晶パネル)の背面から照射する光。
車載用では薄型化が求められるため、ディスプレイの枠にバックライトを配置するエッジ型が採用されるケースが主流である。
(従 来) | どんな映像でも、複数個あるLEDバックライトを一律に発光。そのため、映像の暗い部分にもライトを当てることとなり、電力の無駄が発生すると同時に、黒色が白っぽく見える。 |
---|---|
(新技術) | 映像に応じて、複数個あるLEDバックライトの発光量を、個別またはグループ単位(2個単位など)で自動制御。さらに、相互に重なりを持って発光する個々のLEDバックライトの発光量を、新開発の計算アルゴリズムで、映像に合わせて瞬時に算出。映像の暗い部分はLEDバックライト発光量を抑えて暗くし、低消費電力化とコントラストアップを実現。 |
※上記はイメージ図です。
(*)当社従来比。当社の実測実験による平均値。映像により変動。
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。
その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。