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「次世代音響空間コントロールシステム」がトヨタの中国向け「新型クラウン」に採用
~海外向け車両で初採用~

富士通テン株式会社(本社:兵庫県神戸市 代表取締役社長:勝丸 桂二郎 資本金:53億円)は、スピーカとアンプで構成する「次世代音響空間コントロールシステム」が、12月に中国で一汽トヨタ自動車販売有限会社(*)より発売された高級乗用車「新型皇冠(ファンクァン)」(日本名「クラウン」)に「高級音響システム」として採用されましたのでお知らせします。
「次世代音響空間コントロールシステム」が海外向け車両に採用されるのは初めてです。

次世代音響空間コントロールシステムとは

車のシートや天井などに設置したスピーカとデジタル信号処理技術により、窓ガラスからの反射音など不要な音を抑制し、シートや天井に吸収されてしまう広い空間の音の響きを再生することで、車室内に広がりのある音響空間を実現する当社独自のシステムです。

高級車「皇冠」に相応しい上質なリスニングルームの広がりを再現します。
2008年2月にトヨタ自動車(株)から日本で発売された「クラウン」、2009年3月に発売された「クラウンマジェスタ」でも採用されてきました。

今回採用された次世代音響空間コントロールシステム

今回採用された
次世代音響空間コントロールシステム

音の広がりイメージ

音の広がりイメージ

次世代音響空間コントロールシステムのポイント

1.不要な振動を抑制し、正確な音を再生

再生する音をできる限りクリアにするため、スピーカの振動が車に伝わって発生する不要な響きを、当社ホーム用タイムドメイン(TD)スピーカのノウハウを応用して抑制。スピーカと車の間に特殊な緩衝材を使用し、スピーカが車に直接触れないフローティング構造をメインスピーカに採用。

2.窓ガラスの強い反射音など、不要な反射音の除去

デジタル信号処理(DSP:Digital Signal Processor)で窓からの反射音と逆位相の音を生成、シートに搭載したスピーカから出すことで、狭さを感じさせる不要な反射音を除去。

反射音除去イメージ

3.シートや天井に吸収される、空間情報(広い部屋の壁からの反射音に相当する音)の再生

デジタル信号処理でシート、車の前・後部、天井、ヘッドレストに設置されたスピーカから、空間情報(広い部屋の壁からの反射音に相当する音)を再生。

4.最適な位置へのスピーカの配置

上方・後方からの音響効果を出すため、衝突時の安全性、取り付け性を考慮したシート用スピーカと、天井用の超薄型高音質・高性能スピーカTPDS(Ten Planar Dynamic Speaker)を開発。

(*)一汽トヨタ自動車販売有限会社:トヨタ自動車株式会社と中国第一汽車集団の合弁会社

中国語のプレスリリースはこちらをクリック
次世代音響空間コントロールシステムの過去採用実績はこちら(2009年2008年)をクリック

報道関係お問い合わせ先
広報室 広報チーム
TEL:078-682-2170E-mail:pr@ten.fujitsu.com

プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。
その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。