2009年3月27日
富士通テン株式会社
富士通テン株式会社(本社:兵庫県神戸市 代表取締役社長:勝丸 桂二郎 資本金:53億円)は、「次世代音響空間コントロールシステム」がトヨタ自動車株式会社(以下:トヨタ)から2009年3月26日に発売された「クラウンマジェスタ」の「トヨタプレミアムサウンドシステム」に採用されましたのでお知らせします。
今回、「クラウン マジェスタ」への搭載にあたり、後部座席の音響空間を充実させるため、新たにヘッドレストスピーカを開発。また、後席用にツィータを設置するなど、20個のスピーカを車室内に最適に配置しました。
「次世代音響空間コントロールシステム」とは、窓ガラスからの反射音など不要な音を抑制し、シートや天井に吸収されてしまう広い空間の音の響きを再生することで、車室内に上質なリスニングルームにいるような広がりのある音響空間を実現するシステムです。このシステムは、2008年2月にトヨタから発売されたクラウン ロイヤルの「トヨタプレミアムサウンドシステム」に採用されました。
今回採用された次世代空間コントロールシステム
後部座席で広がりのある音響空間を実現するため、後部座席のヘッドレスト内部にスピーカを内蔵。当社独自のデジタル信号処理(DSP:Digital Signal Processor)を施し、ヘッドレストスピーカから、狭さを感じさせる窓ガラスの反射音を抑制する音と、空間情報を再生することで、圧迫感のない音響空間を実現しました。
後部座席で快適な音響空間を実現するため、後席用ツィータを新たに設置するなど、後席乗員の周りを包み込むようにスピーカを配置し、計20個のスピーカで低音~高音をしっかり再生することで、広がり感とピュア音質を向上させました。
再生する音をできる限りクリアにするため、スピーカの振動が車に伝わって発生する不要な響きを、当社ホーム用タイムドメイン(TD)スピーカのノウハウを応用して抑制。スピーカと車の間に特殊な緩衝材を使用し、スピーカが車に直接触れないフローティング構造をメインスピーカに採用。
デジタル信号処理(DSP:Digital Signal Processor)で窓からの反射音と逆位相の音を生成、シート(Gタイプ Fパッケージ仕様はヘッドレスト)に搭載したスピーカから出すことで、狭さを感じさせる不要な反射音を除去。
反射音除去イメージ
デジタル信号処理でシート、車の前・後部、天井、ヘッドレスト(Gタイプ Fパッケージのみ)に設置されたスピーカから、 空間情報(広い部屋の壁からの反射音に相当する音)を再生。
従来の車内音響システムで不足しがちだった上方・後方からの音響効果を出すため、衝突時の安全性、取り付け性を考慮したシート用スピーカと、天井用の超薄型高音質・高性能スピーカTPDS(Ten Planar Dynamic Speaker)を開発。
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