FUJITSU TEN
Press Release
2008年2月19日
富士通テン株式会社
18個のスピーカで反射音を除去して広い空間の音響情報を再生する
「次世代音響空間コントロールシステム」を開発
〜新型クラウンの「トヨタプレミアムサウンドシステム」に採用〜
  富士通テン株式会社(本社:兵庫県神戸市 代表取締役社長:勝丸 桂二郎 資本金:53億円)は、車のシートや天井などに設置した18個のスピーカとデジタル信号処理技術により、窓ガラスなど車室内の反射音を除去するとともに広い空間の音の響きを再生する「次世代音響空間コントロールシステム」を開発しました。乗員が車の中にいることを忘れ、あたかも上質なリスニングルームにいるような広がりのある音響空間を実現します。
  このシステムは、2008年2月にトヨタ自動車株式会社から発売された新型クラウンの、トヨタプレミアムサウンドシステムに採用されています。

  【開発の背景】
「ドライバーや乗員の快適性」の重要な要素として“音響”があります。当社では、スペースが限られ、音が窓ガラスに反射したり、シートや天井に吸収される車独特の音響空間を、広々としたリスニングルームのような音響空間にするための開発を続けています。(図1参照)

【課題と開発した技術】
車室内で広いリスニングルームの音響特徴を正確に再現するため、高度な音の信号処理技術の開発とともに、天井用の超薄型高性能スピーカ、衝突時の安全性・取り付け性を考慮したシート用スピーカなどを開発し、計18個のスピーカ(図2参照)を用いました。

課題1.正確な音を再生するため、不要な振動の抑制
  まずは聴取者に最初に届く直接音をできる限りクリアにしておくため、スピーカの振動が車に伝わり発生する不要な響きを、当社ホーム用タイムドメイン(TD)スピーカのノウハウを応用して抑制。スピーカと車の間に特殊な緩衝材を使用し、スピーカが車に直接触れないフローティング構造をメインスピーカに採用。また、中〜低音を再生するドライバユニットには強固な足場となるグランドアンカ(図3参照)を設置し、原音を忠実に再生。
課題2.前後左右の窓ガラスの強い反射音など、不要な反射音の除去
  デジタル信号処理(DSP:Digital Signal Processor)で窓からの反射音と逆位相の音を生成、シートに搭載したスピーカから出すことで、狭さを感じさせる不要な反射音を除去(図4参照)。
課題3.リスニングルームの自然な響きを再現するため、シートや天井などに吸収される残響音の付加
  デジタル信号処理でシート、車の前・後部、天井に設置されたスピーカから、空間情報(広い部屋の壁からの反射音に相当する音)を再生。
課題4.最適な位置へのスピーカの設置
  従来の車内音響システムで不足しがちだった上方・後方からの音響効果を出すためシートと天井にもスピーカを設置。そのために、衝突時の安全性、取り付け性を考慮したシート用スピーカと、わずか8.5mmの厚みで高品位な音を再生する天井用の、超薄型高音質・高性能スピーカTPDS(Ten Planar Dynamic Speaker)を開発。

[報道関係お問い合わせ先]
コーポレートコミュニケーション部 広報チーム
TEL:078-682-2170
E-mail:pr@ten.fujitsu.com

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