【NEWS RELEASE】
2002(平成14)年11月14日
(※)2002年11月12日現在当社調べ
富士通テン(株)(本社:神戸市 社長:槌本 隆光 資本金:53億円)は、2002年10月30日に、自動車用電子機器部門(モートロニクス本部(*1))において、CMM(*2)レベル3評価を得ました。国内のカーエレクトロニクスメーカーでレベル3の評価を得たのは初めてのことです。
CMMはソフトウェア開発組織の管理力をレベル1からレベル5までの5段階で示した指標で、民間、公共問わず米国を中心に普及してきています。また、レベル3とは、開発目標や管理手順を組織的に定義し、常に改善を目指す組織的活動が確立しているという評価で、日本での取得企業は数社のみです。
当社は「お客様第一」「品質至上」の品質方針のもと、1996年8月にISO9001、1998年8月にQS-9000の認証を取得し、品質システムの維持・向上を進めてまいりました。さらに、より一層の品質向上への取り組みの一つとして、ソフトウェア品質の向上に着目し、1999年12月よりCMMベースによるソフトウェア開発プロセス改善活動を継続的に実施してきた結果、今回の評価を得ることができました。
自動車用電子機器部門では、安全性や性能において高い信頼性が求められる、エンジンやエアバッグ等の制御用電子機器を設計・開発・製造し、自動車メーカーに納入しています。
今後も、より一層の品質向上を目指し、ソフトウェアの総合品質システムの研鑚に取り組んでまいります。
【用語解説】
(*1)モートロニクス
MotorとElectronicsを合わせた造語
(*2)CMM(Capability
Maturity Model for Software:ソフト開発能力成熟度モデル)
米国カーネギーメロン大学のソフトウェアエンジニアリング研究所(Software
Engineering Institute / SEI)が、米国連邦政府からの要請によりソフトウェア関連企業の開発力を評価する手段を研究し、ソフトウェア開発プロセスの成熟度レベルとして指標化したものです。その特徴は、5段階の成熟度レベルを基に各レベル達成に必要なプロセス(仕組み)構築の為の品質改善活動を明示している点にあります。
現在、ソフトウェア開発力の指標および改善活動のガイドラインとして、民間、公共問わず米国を中心に普及してきています。
<ソフトウェア開発組織の5段階のレベル>
レベル1:レベル2に到達していない組織
レベル2:QCD向上の初歩的管理プロセスを有する組織
レベル3:管理プロセスと開発プロセスを定義し、統合している組織
レベル4:プロセスおよびプロダクトの定量的管理を重視し実施している組織
レベル5:定量分析に基づいたプロセス改善活動、技術開発活動が日常化している組織
CMMおよびCapability
Maturity Modelは、米国カーネギーメロン大学ソフトウェアエンジニアリング研究所の商標です。